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推理小説は犯罪の謎が最後に論理的・合理的に解決されることが期待されているが、偶然が事件の謎を解き明かすという小説はこれ。
チューリッヒ州警察の元機動隊隊長のドクトル・Hは、推理小説作家の「私」に以下のように説く。「推理小説は、現実と取り組もうとせずに、論理的に完全性のある虚偽の世界、まやかしのある美しいおとぎ話をつくりあげている。現実の事件の解決は偶然なもの、予想できぬもの、割り切れないものの役割が大きい。犯罪の解明の多くは偶然にゆだねられている。」
そして、以下のような話を物語る。「チューリッヒ近郊の寒村で、何者かが少女を剃刀で惨殺するという事件が起きる。死体の発見者である行商人が容疑者として尋問される。厳しい尋問の末、行商人は自白するが、その後で自殺してしまう。この事件に関わったドクトル・Hの部下マーティ警部は、殺された少女の親との約束を果たすべく、警察を辞めて真犯人を捜し始める。そして犯人に餌をまき罠を仕掛けて待つ。はたして犯人は罠にかかるのか。‥‥」
結末のところでは、ドクトル・Hは「この話にはまだオチがあるんです」「それは滑稽で間が抜けていて陳腐です」と明かす。マーティ元警部にとってあまりに不条理なそのオチに、「私」とともに読者は、口をあんぐり開けて目を点にしてしまうのである。
[3回]
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犯罪の謎を解く物語というミステリの構造は、読者を物語の中に引き込む強力な装置であり、優秀な仕組みである。結末の部分で、謎が合理的に解明された時の驚きと快感は何ともいえないものである。
しかし、不思議な謎がついに解明されなかったとなると、一体どうなるのか。読者に解答を委ねるということなのか。作者のブラック・ユーモアなのか。現実では解明されない謎も多いのだよと言いたいのか。こんな感想をもってしまう、ミステリ的味わいのある小説はこれ。
冬のロンドンで、「葬儀屋で夜中に死体を動かす」「共同墓地で死体を動かす」などの悪戯が続いて、とうとう「死体置き場から死体が消える」という事件が起きた。さらに続いて「解剖研究所から死体が消失し、しかも鍵がかかっていた」というのである。
スコットランド・ヤードで捜査会議が開かれ、シェパード主任警部の命を受けてグレゴリイ警部補が捜査の任に就く。なぜか主任警部はこの事件の解決は不可能だと思っているようなのである。捜査が進むにつれて、混迷と不可解さが増していく。動機は何なのか。「欲望、宗教的情熱、セックス、政治、精神異常」のいずれかなのか。それとも……
未知なるもの、理解困難なものに出会った時、人間は何を考えどう行動しどんな態度をとるのか。このテーマをさらに発展させ、壮大な構想で描いたレムの作品は、SFで人気の高い[ソラリスの陽のもとに」である。
[1回]
二十年ほど前の話になるが、世界的なベストセラーになり、映画もヒットしたサイコ・スリーラーはこれ。
主人公のレクター博士は優秀な精神科医だったが、多くの患者を殺してその肉を食べるという犯罪で、精神異常犯罪者用の病院に収監されている。前作の「レッド・ドラゴン」では、主人公はFBIの元調査官グレアムであるが、レクター博士は脇役で登場する。レッド・ドラゴンにとりつかれた一家殺害犯人を捜査するために、グレアムはレクター博士からアドバイスをもらう。
本作の「羊たちの沈黙」では、犯罪者用病院に収監されているレクター博士は、FBIの女性訓練生クラリスに助言を与え、バッファロゥ・ビルというあだ名のある連続殺人犯の捜査に協力するとともに、天才犯罪者としての恐ろしい姿を現し、不可能と思われた監獄からの脱出劇を演じて見せる。ということは、主人公のレクター博士は犯罪者であるとともに、いわゆる安楽椅子探偵でもある。
次回の「ハンニバル」では、復讐を図ろうとする大富豪のメイスンが、悠々自適で優雅な生活を送っているレクター博士に魔の手を伸ばし、さまざまな手段を使って絶体絶命の窮地に追い込む。
いわゆるレクター博士三部作は、悪の魅力をたっぷり描き、異常と不気味から始まり恐怖と戦慄にいたる物語を創り出している。
[3回]
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