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あの有名な怪盗紳士ルパンが活躍するシリーズの中で最高傑作といわれるフランスの冒険ミステリの古典的名作はこれ。
第一部「アルセーヌ・ルパンの二重生活」では、ヘルマン大公の秘密をめぐって、大胆不敵な謎の殺人鬼、国家警察部のルノルマン部長、ロシア貴族セルニーヌ公爵(実は神出鬼没のルパン)の三つどもえの死闘が繰り広げられる。最後には、あっというどんでん返しが待っている。
第二部「アルセーヌ・ルパンの三つの犯罪」では、ドイツ皇帝を巻き込んで、謎の数字「813」と謎の文字「APO ON]に隠された秘密をめぐって、正体不明の殺人鬼とルパンの対決が大詰めを迎える。やはり最後に、おおっと驚くどんでん返しが待っている。
作者ルブランは、物語の中に不思議な謎と心理的なトリックを効果的に使い、読者の興味を引き、驚きを誘い、度肝を抜く技術を駆使する。そもそも、ルパンの「二重生活」とは何か、ルパンの「三つの犯罪」とは何か、そしてルパンとは何者なのか。冒険物語の中にミステリのおもしろさがあふれている。
[2回]
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黄色い部屋の密室殺人未遂事件をめぐって青年記者ルールタビーユと凶悪な犯人との息詰まる戦いを描くフランス・ミステリの古典的名作はこれ。
この小説では三つの密室があらわれる。第一の密室は黄色い部屋で、完全な密室である。ドアや窓は完全に閉じられた部屋の中から、マチルダ嬢の悲鳴と銃声が聞こえてきた。父親のスタンジェルソン博士とジャック爺さんが鍵のかかったドアをやっとのことで開けると、瀕死の娘が床に倒れていた。一体犯人はどのようにして逃げたのか。第二は密室ともいうべき状況である。三方から待ち伏せされたT字路の廊下で、逃げてきた犯人が忽然と消えてしまう。第三も夜間の野外における犯人の消失である。濠と高い鉄柵に囲まれた広場の一郭に三人によって追い込まれた犯人は、別人の死体を残して消えてしまう。これらの謎を探偵役のルルータビーユが合理的に解明する。犯人の動機も被害者の不可解な態度もひいては密室のトリックも、隠された過去の出来事に由来していた‥‥
本書は古きよき時代のミステリという言葉にぴったりの小説である。完全な密室での不可能な犯行は、種明かしされると、コロンブスの卵である。「あ、そうなのか」というほど簡明だった。残りの二つの準密室も、「え、そんなのありか」というほど単純でほほえましい解答だった。そして、そうであるからこそ後世のミステリ作家に与えた影響は甚大なものがあったと思われる。
[1回]
第一部にカラマーゾフ家における愛憎劇を、第二部に神をめぐる思想劇を、第三部に父親殺しの犯罪劇を、第四部に真相解明と裁判劇を配置して四部構成とし、おもしろくて力強い物語を創り上げたロシア文学の傑作はこれ。
カラマーゾフ家は、淫蕩で強欲な父親フョードル、直情径行な無頼漢の長男ドミートリィ、聡明で虚無主義の次男イワン、修道院の見習い僧で純真無垢な三男アリョーシャ、下男で私生児のスメルジャコフなどに加えて、長男の許婚カテリーナや悪女グルーシェンカが親子兄弟の愛憎に絡み合う。
やがて父親が殺され、悪女グルーシェンカをめぐって父親と争っていた長男ドミートリィが逮捕される。彼は無実を主張するが、不利な状況証拠がそろっていた。次男イワンにも父親殺しの動機はあったが、三男アリョーシャはイワンの無実を信じて励ます。イワンは真相を明らかにするため下男のスメルジャコフを訪問する‥‥
このような筋立てからも分かるように、殺人事件の後は推理劇になっている。真犯人が分かった後も、裁判劇ではどんでん返しがあり、さらに思いもよらない結末が待っている。ミステリ・ファンにも大いに楽しめる趣向になっている。
ただ残念なことには、この作品の紹介では、ほとんどの本が始めから犯人をばらしているので、ミステリ的な趣向は半減している。それでもおもしろく読めるのは、文学作品として力強く優れているからであろう。
[1回]
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