忍者ブログ

ポイントがつくから断然お得!家電買うなら楽天市場

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

海蛇島の巻(鉄腕アトムシリーズ)  手塚治虫作  

 SF漫画といえば、小学生のころに読んだ「鉄腕アトム」。中でも忘れられない作品は「海蛇島の巻(原題:アトム赤道をゆく)」。月刊誌「少年」(1953年8月号)の別冊付録であるが、おそらく小学2,3年ごろに近所の友達から借りて読んだのだろう。(このころの我が家の家計から考えて少年誌を買える余裕はなかったはずだ。)
 この漫画はアトムの三日間の冒険を描いたもので、海賊に囚われの身になっているルミコ親子を赤道の海蛇島から助け出し、クビクビ島から脱出させる物語である。
 このストーリーも実におもしろかったが、さらに、ロボット少年アトムをめぐる二人の少女(島の娘と美少女ルミコ)の関係である。アトムはクビクビ島の娘に「いつまでもこの島にいてほしい。あたしあなたに一生召使としてつかえてもいい」と言われるほど勇者として慕われているが、アトムがルミコ親子と一緒に島から出ていくことになると、この娘はアトムの首を切り落とし、持っていってしまう。このストーリー展開には子ども心にすごい衝撃を受けた。
また、アトムはルミコに「あの人きっとピーターパンよ。あたしいつまでもおともだちでいたい」「やさしく強かったアトムさん」と言わせるほどこの少女の心をつかんでいたが……いかんせん、ロボットと人間、ロボット法もあることなので、アトムはルミコとの再会をあきらめて悲しみにくれる。去っていくルミコをアトムが陰から見送って終わるシーンは、子どもの胸をふるわせじいんとさせる、なんとも心にくい演出なのであった。

拍手[4回]

PR

2001夜物語  星野之宣作

  「2001年宇宙の旅」のおもしろさに、勝るとも劣らないのがこの漫画である。サイエンス・ファンタジーの設定で、人間的なドラマを作り出す。20のエピソードが、宇宙における人間史を壮大に描き出す。
 永遠に広がる宇宙においてこのちっぽけな地球に生きる人類とは何か、その一人の生命体である自分とはなんなのか。一瞬の命のようにも思えるその卑小さにただただあきれるばかりである。取るに足りない、どうでもいいような生命体にも美しく悲しい、あるいは面白くばかばかしいドラマが生起する。
 この物語を読み終えるころには、はるか遠いかなたまで宇宙の旅をしているような気分にさせられ、宇宙的瞑想(迷想?)にふけってしまうのである。

拍手[3回]

2001年宇宙の旅  アーサー・C・クラーク作

月面での発見物の謎といえばこれ。SF映画でもあまりにも有名。
月面に、細長い厚板状の真っ黒な物体(モノリス)が埋められているのが発見される。このモノリスは、三百万年以上前のものであることが分かり、何者かが意図的に生めたものと思われる。この石版は、太陽光線を浴び吸収すると、すさまじいエネルギーの放射を始める。このエネルギーの放射は土星に向かっていたのである。そこで、人類は2001年に宇宙船を送り土星探査の旅に出る。
何者が何のためにモノリスを月に埋めたのか。壮大な謎が、強靭な科学的想像力によってさらに増幅し、拡大し、圧倒する。

拍手[2回]

お探し物がありましたら、こちらからどうぞ