「2001年宇宙の旅」のおもしろさに、勝るとも劣らないのがこの漫画である。サイエンス・ファンタジーの設定で、人間的なドラマを作り出す。20のエピソードが、宇宙における人間史を壮大に描き出す。
永遠に広がる宇宙においてこのちっぽけな地球に生きる人類とは何か、その一人の生命体である自分とはなんなのか。一瞬の命のようにも思えるその卑小さにただただあきれるばかりである。取るに足りない、どうでもいいような生命体にも美しく悲しい、あるいは面白くばかばかしいドラマが生起する。
この物語を読み終えるころには、はるか遠いかなたまで宇宙の旅をしているような気分にさせられ、宇宙的瞑想(迷想?)にふけってしまうのである。
[3回]
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