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24人のビリー・ミリガン  ダニエル・キイス作

 強盗・レイプ犯として逮捕された多重人格の人間の真実を追究したノンフィクションはこれ。  大学のキャンパスで連続して起きた強盗・レイプ事件の犯人が逮捕される。弁護士は犯人ビリー・ミリガンに精神鑑定を受けさせることにした。ミリガンに面会した心理学者は多重人格の疑いをもつ。そこで、被告人ミリガンは、世に尊敬されている精神科医のいる病院で診断されることになる。7ヶ月間に亘る治療・診断の結果、ビリーには10人の人格が存在することが分かった。さらに、精神衛生センターにおける治療・診断が進むと、新たな人格が出てきて、ついに<教師>(23の別人格を全統合した人格)が姿を現す‥‥  <教師>の出現までが第1部である。第2部では、23の人格がいかに生まれ、いかに生き続け、強盗・レイプ事件に至ったのかが物語られる。ビリーにとって破壊的だったのは、8~9歳の時に継父から受けた性的虐待だった。第2部で作者は表現に工夫を凝らす。一人の人間の中にいる24の人格を、一人ひとりの人間として描き出すという新機軸を打ち出す。  第3部は多重人格者をめぐる裁判、医療、報道、警察、議会、地域の各関係の人々の動きを記録する。未知なるものに遭遇した時に現す社会の人々の反応、対応、行動が病めるアメリカ社会を逆照射する。  この長すぎる作品を最後まで読ませるのは、作者の真実を追究する目や「温かい筆致」とともに、口絵に示されているビリーが描いた絵が不思議に魅了するからである。

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