ナチの残党が起こした秘密結社フェニックスを探るべくベルリンの街を行く英国情報局員の頭脳戦を描くスパイ小説はこれ。
主人公クィラーは英国情報局員で、ベルリンにおけるナチスに関する情報通である。彼には、元親衛隊の隊長ツォッセンに対する二十年来の怨念があった。そのツォッセンが今ベルリンに戻ってきているというのである。その宿敵を倒すため、敵の作戦に乗り、敵の罠に飛び込んでいく。果たして、謎めいたドイツ娘がクィラーの前に現れる‥‥
敵方に囚われの身になったクィラーは、フェニックスの隊長との頭脳的、心理的な戦いを繰り広げる。息もつかせず手に汗握る場面が延々と続く。
[9回]
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