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ロリータ  ナボコフ

「伏線がいたるところに張りめぐらされた探偵小説として」(訳者あとがき)読めるかもしれないというので、この「中年男の少女への倒錯した恋を描く恋愛小説」(カバー紹介文)を新訳(訳者:若島正、新潮文庫)で読んでみた。
 小説は犯罪者ハンバートが殺人にいたる経緯を告白した手記という形で物語られる。主人公のハンバートは、実らずに終わった初恋の少女アナベルをほうふつとさせる下宿屋の少女ドロレスと出会う。ドロレスに近づくために彼女の母親と結婚するが、都合よく母親は交通事故で死んでしまう。義理の父親となったハンバートは、ドロレスを禁じられた愛人にして、アメリカの各地を旅行してあるく。旅の途中、後を追い掛け回す不審な車があり、ドロレスは姿を消してしまう。二年後、突然ドロレスからお金を無心する手紙が来る。復讐に燃えたハンバートは、シーラ夫人となった身重のドロレスに再会し、かって彼女を連れ去った男を知る。そしてその男の居所を突き止め、何度も銃弾を浴びせて射殺する。
 この作品を探偵小説として読んだら多分失望するだろう、この小説をポルノ小説として読んだらおそらく失望するように。(途中で投げ出さないで最後まで読んだらすごい。「白鯨」を読んだ時と同じような達成感が味わえる。)作者本人が後書きで述べているように、「ロリータ」は作者と英語という言語との情事の記録であるのだろう。この小説におけるいろいろな言語遊戯の仕方が楽しめるかどうかで評価が分かれるようだ。

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