ミステリのジャンルを越えて集められた世界の作家42人による文学の香り高きミステリあるいはミステリアスな味のする小説はこれ。
この短篇集は有名なミステリ作家からユニークな小説家まで世界各国の中から選ばれている。たとえば、D・E・ウェストレイク、P・D・ジェイムズからカーヴァー、ボルヘスまで広範な目配りである。日本からは三島由紀夫が出ているが、安部公房のほうがふさわしいように思える。
この本ではじめて読む作家の作品も多く、奇妙で不思議な味わいになっている。ミステリ的な想像力がかきたてられ、さらに広がり深められる思いに駆られる。本格フアンを挑発する、刺激的な短篇集である。本書は1995年に早川書房から発行された。
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