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アシェンデン  モーム作

 英国情報部に勤務した体験を素材に、諜報活動にまつわる悲喜劇を描いたスパイ小説の古典はこれ。
 連作読切の形式で16のエピソードになっている。さらに大きく六つの話にまとめられる。エジプトのアリ殿下に雇われている老家庭教師の「ミス・キング」の話。元革命軍の将軍で、今はスパイになっている、人殺しも厭わない、女好きの「毛無しメキシコ人」の話。インドの武装ゲリラ組織のメンバーで、ヨーロッパで陰謀をたくらみ運動している「活動家」の話。愛国心の強いドイツ女を妻にしているイギリス人のスパイ「裏切り者」の話。ある国に駐在しているイギリス大使の「若気の恋」の話。ロシア革命中におきたアメリカ人会社員の「洗濯物」の話。‥‥
 ささやかながら、モームが見た、第一次世界大戦下における国際政治状況を映し出してみせる。
 情報部員としての冷静な自己省察、諜報活動における皮肉な人間観察、読者の心をつかんで離さない語り口など、さすが短篇小説の名手モームである。
 今度、岩波文庫から新訳(中島賢二・岡田久雄訳)が出たので、また読んでみた。文章がこなれていて読みやすい。久しぶりに小説のおもしろさを堪能した。

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